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鍼灸は効果があるのか

鍼灸は非科学的で効果について疑問を感じている方も多いかと思います。
鍼灸師であり病院で数多くの施術をした筆者がその真実を正直に語りたいと思います。
結論を最初に言えば効果はあるがその効果のあるなしは施術者によって大きく異なるというのが答えになります。
ではなぜ施術者によって効果の程が大きく異なるのかを本記事では書きたいと思います。
下記の順番で記述していきます。

  • 鍼灸と筆者の経歴

  • なぜ施術者によって効果が変わるのか

  • 効果的な鍼灸治療とは


鍼灸と筆者の経歴

鍼灸というのは鍼とお灸を用いた治療になります。
治療をするには鍼灸師という国家資格が必要です。
民間資格の整体師やカイロプラクティックと混同されますが、これらの資格より取得は遥かに難しいです。
3年ないし4年専門学校や大学で学んだ後、国家試験の受験資格が与えられます。
筆者は大学卒業後国家公務員を経て鍼灸師免許証を取得しました。
その後大学附属病院で勤務した経験があります。
その経験を生かして本記事を書きます。

なぜ施術者によって効果が変わるのか

鍼灸治療は施術者によって大きく効果が異なります。
これは鍼灸師になって色々な鍼灸師と話をし施術を受けた経験から確実に言えることです。
学校では解剖学や生理学、病理学、鍼の打ち方、国家試験対策を教えてはくれますが具体的な治療法を学べる学校は数少ない
つまり確立された鍼灸治療法は存在しない。
これが大きな理由になります。
結局のところ治療法は各々の鍼灸師が独自に学ぶしかないのです。

鍼灸治療には大きく2つに分類されます。
それは西洋医学つまり現代医学的な考え方に基づいて治療する方法と
従来からの西洋医学が日本に輸入される前の伝統的な価値観、東洋的な思想に基づいて治療する考え方の2通りがあります。

皆さんはどちらを信じますでしょうか。
おそらくは西洋医学ではないでしょうか。
伝統医学って非科学的でうさんくさいですよね。
正直私も初めはそうでした。
しかし経験を積む毎に全てを西洋的な思想で考えるのは無理がある。
科学的説明は無理であるが東洋的思想も非常に奥が深く決して荒唐無稽な考えではないと思うようになりました。

以上のように様々な考え方があるため、施術方法も様々で効果が大きく異なります。
そして鍼灸は効くとか効かないとか噂になって科学性も乏しいためうさんくさく感じらるられているのではないでしょうか。
逆に西洋医学(現代医学)では論理的なので誰が診てもある程度の効果はあります。

ですので施術方法も確立されておらず、そもそも科学をベースにした治療ではない為、科学に基づく現代社会には受け入れ難くなっております。
独自に研究を積み、感覚を研ぎ澄ませた鍼灸師の施術ならきっとある程度の効果を出せると思うのですが・・。

効果的な鍼灸治療とは

優れた鍼灸師に施術してもらう事が一番なのですが、非常に数少ないのが現実です。
優れた鍼灸師は非常に優れた感覚を持っています。
感性が鋭いのです。
鈍い人ははっきりいって向きません。
そして患者自身が自分の体調の変化に敏感である必要もあります。
鍼灸治療で起こる変化は少しずつですので、効果を感じるためにも自分の身体に敏感である必要があるのです。
この感覚があう施術者を見つけるとよいのです。
ただこのような話になると論理性から離れていきますのでこれ以上述べるのはやめておきます。

また効果を感じやすい症状はあります。
それは肩こり等の筋緊張が関係する症状です。
これは誰が施術してもある程度は効果でますので比較的お勧めです。